Gerbera Music Agency
Gerbera Music Agency
CONTACT

Blog

2022年「音楽×ブランドのデジタル施策」10事例を振り返る。今年も「ポッドキャスト」と「サステナブル」に注目だ!

2023.01.04

Gerbera Music Agency

Detail

こんにちは。Gerbera Music Agencyブランドソリューション事業部長の石松です。


普段は企業のブランドプレイリスト制作や、ポッドキャスト制作、BGM楽曲制作、音楽イベント企画など「音楽を通してブランドと生活者の新しい接点をつくる」仕事をしています。


提案にはリサーチがつきもの。この1年は毎日のように様々な音楽企画の事例を集めました。


今回は「ポッドキャスト」と「サステナブル」の事例を中心に、特に印象に残った10事例を紹介したいと思います。アイディアの種にどうぞ!

ポッドキャスト – 2事例

2022年も市場拡大傾向であるのは言わずもがな。SpotifyのアプリUIも最近大きく変更され、ポッドキャストの露出割合が増えました。もうじきSpotifyポッドキャスト広告が日本でも活用できるという話もありますし、YouTubeでもポッドキャスト関連のアップデートが期待されています。


弊社も対面収録のアーティスト取材を『Music+Talk』ポッドキャストで配信しましたが、ラジオのようにトークの間に楽曲を差し込むことで、より最後まで聴いてもらえる仕掛けをつくることができました。

Journa-Rhythm / 朝日新聞社

特設サイト

まず印象的だった事例がこちら。普段「報道」を行う朝日新聞社が、ヒップホップアーティストとコラボしたプロジェクトです。報道発表のようなマイクのビジュアルも、”ジャーナリズム”をもじったネーミングも上手い。

「#報道を歌え」のテーマ通り、アーティストが社会問題に対して想うことをオリジナル楽曲として制作し、そのライブパフォーマンス映像を収録。その後ポッドキャストで楽曲についてトークをするという内容。

施策としてはシンプルですが、ヒップホップというジャンルの「カウンター精神」「自分を主張」「言葉で伝える」などの特性を理解した素晴らしい音楽企画だと思います。差別や貧困に声を挙げてきたヒップホップだからこその相乗効果。

例えば最初のテーマは「移民」。これまで「移民?難しそう。。」と敬遠していた若い世代が、ヒップホップが好きだからライブ映像やポッドキャストに触れ、アーティストの想いを聞き、テーマに関心を持つかもしれない。

そして社会問題に興味を持った方は朝日新聞の記事を読んでね!という導線が特設サイト内にもあるのがお見事。音楽をきっかけに社会課題への関心を生むことを目指した良い事例だと思います。

音楽が必ず聴けるクラフトボス / サントリー

特設サイト

CM、SNS、そしてSpotifyと複数媒体を横断しながら半年にも渡るキャンペーンは、Spotifyにとっても過去一番くらいに大きかったそう。SNSでも大きな反響がありました。

4月から9月まで毎月4種のSpotifyプレイリストを公開し、飲料商品のラベルに貼ったQRコードから遷移できるように設計。購入者へのインセンティブとして音楽コンテンツを利用した販促企画です。

クラフトボスのコーヒーと言えば働くビジネスマンがターゲット。メインテーマを「働くあなたの主題歌」とし、「大きな運命を背負った主人公の気分ではたらけるプレイリスト」などのニッチなテーマで、DJ松永さんや神木隆之介さんが選曲したプレイリストが公開されました。

このプレイリストには、それぞれ選曲した著名人が出演するポッドキャストも含まれていて、同じく毎月更新。またキャンペーンの途中には「星のカービィ」や「きのこの山・たけのこの里」とのコラボレーションもあり、関連楽曲が期間限定でSpotifyに配信。

長期キャンペーンの中で、音楽ストリーミングサービスをフルに活用しつつ販売促進を目標に施策を展開した良い事例になったと思います。

サステナブル – 3事例

SDGs、CSR、企業メセナ。企業が社会に貢献しながら事業活動を行うのはもう当たり前の時代でしょう。コロナ禍では文化支援も大きな社会貢献でした。

私もストリーミングサービスの再生収益をアーティストに還元する『KINTO』の音楽プロジェクトをずっと続けさせてもらっていますが、ここでは他社事例を紹介!

Green Music / チューリッヒ保険

YouTubeチャンネル

2022年1月に開設されたYouTubeチャンネル『Green Music』。1年継続され、ショートを合わせると100本以上の動画がアップロードされています。

最近はLofi Girlの人気やコロナ禍で作業用BGMの需要が上がっている中で、日本の自然紹介×アニメーター×音楽アーティストのコラボから気候変動問題を考えるきっかけをつくるという狙いになっています。

私の大好きな映画『ペンギン・ハイウェイ』キャラデザの新井陽次郎さんが映像を監修し、王舟さんやDaijiro Nakagawaさん、Momさんなど私が関わったことのあるアーティストも数多く出演という完全に私得の企画。センスがいいと言わざるを得ない。

夏頃からは実際の自然風景をバックにしたライブ映像コンテンツもスタート。インタビューカットでは「気候変動に対して思うことは?」という問いを投げかけ、アーティストの声を通して社会課題に目を向ける接点を散りばめています。

広告収入を環境保護活動に還元/寄付しているかまでは調べることができませんでしたが、例えばSpotifyに配信すると再生数に応じて収益が還元されるので、楽曲配信という形のSDGs施策を展開したらいいだろうなとは思っています。

セタオーレーベル / 世田谷区

公式サイト

世田谷区が産官学連携で進めているプロジェクト『SETAGAYA PORT』の一つ。行政が関わっているとは思えないクリエイティブなビジュアルが印象的です。

世田谷区内の福祉作業所で収集した音を元に、アーティストがオリジナル楽曲を制作。その楽曲をストリーミングでも配信し、福祉作業所にも再生収益を還元するというビジネス的にも社会的にもサステナブルな企画になっています。

アイディア自体は工場音楽レーベル『INDUSTRIAL JP』や、ヘラルボニーが金沢21世紀美術館で開催した音の展覧会と似ていますが、特設サイトに「再生収益を誰に何割配分するか」まで明記している堂々さはあまり見ないもの。これからの展開も楽しみです。

エモ音 / COE365(プラス)

公式サイト

Z世代の学生をターゲットにした文房具ブランドCOE365。再生紙の利用やプラスチックの削減など、環境に配慮して作られている商品です。

パッケージデザインのリニューアルにあたり、テーマを「エモい」×「エコロジー」=「エモロジー」と策定。”文具のあるエモい情景”として5つのイラストが描かれています。

そしてサイトやYouTubeでは「エモ音」として、5つのシチュエーションに合う音を公開。例えば「放課後の教室」編では、ノートをめくる音や校庭から聞こえる部活動の音などの環境音と、美しいピアノの音色が合わさり、とてもノスタルジックな雰囲気に。これがとってもクオリティ高くておすすめです..。

動画内には”エモいポエム”も流れ、更には「集中したい時はこの音」「リフレッシュしたいときはこの音」という脳波的な研究データもサイトに掲載されているという、環境音にこだわった良い事例でした。

その他 – 5事例

コロナ禍での工夫されたオンライン施策を中心に5事例を紹介します。

BloomHour -暮らしと音楽の彩り- / 東京建物

弊社Gerbera Music Agencyが企画したライブ映像。アーティストの自宅へ伺い、特別ホームセッションライブと、料理や創作などの日常風景、暮らしにまつわるインタビューを収録しています。より詳細は事例ページからどうぞ!

セカイのララバイドリエル / ドリエル(エスエス製薬)

特設サイト

世界各国100種の子守歌を特設サイトで紹介し、来訪者の「今の気分」からプレイリストを作成可能できるという大型Spotify施策。睡眠改善薬ブランドとして、音楽を通して睡眠を支援する企画になっています。

俳句でつくる!ミュージッ句プロジェクト / お~いお茶(伊藤園)

特設サイト

以前から続いている俳句施策を音楽にも展開し、参加型企画へ。夏井いつき氏はもちろん眉村ちあきさんのキャスティングが合いすぎて音楽愛を感じた施策でした。1月の楽曲お披露目も楽しみです。

カルティエ座 / カルティエ

プレスリリース

「LOVE IS ALL」のテーマを元に展開したポップアップで、宇多田ヒカルさんをはじめ様々なメジャーアーティストが愛をテーマにしたプレイリストを制作し、連日のように人数限定ライブを行うというインパクト抜群の施策でした。

PARFA TUNE / フィッツコーポレーション

特設サイト

「キラーチューンを、香水に」のテーマの元、アーティストとコラボレーションしオリジナルの楽曲と制作を生み出すプロジェクト。「香階」という音を香りで表現する伝統的手法を用いるそうで、攻めた企画として印象に残りました。

音楽企画のご相談は弊社Gerbera Music Agencyまで!

ジェニーハイボールやMAISONdes、弊社制作ブランドプレイリストなど、まだまだ紹介したい事例はいっぱいありますが、文字数的にこの辺りまでで。

来年もポッドキャストやサステナブルの流れは続いていくと思うので、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

弊社も音楽企画を得意としていますので、もし興味を持って頂けたらご一緒できると嬉しいです。よろしくお願いいたします!

SHARE

  • twitter-icon
  • facebook-icon
Gerbera Music Agency

CONTACT

ブランドの音楽プロジェクトを
始めましょう!

具体的に決まっていない状況でも構いません。弊社からアイディアをご提案します。非公開実績が多数ありますので、まずはお気軽にサービス資料をお問合せください。

For Artist

アーティスト向けサービス

ファンベースを成長させる
アーティスト向けデジタル広告

限られたご予算の中で、最大の広告効果を目指します。プランニングから、MV素材を元にした広告映像制作、入稿、運用、レポーティングまで一貫して社内で行います。

デジタルに慣れていない方に対しても、広告の仕組みや効果を丁寧にご説明いたします。まずはサービス資料のご請求や、プロモーション計画のご相談からお気軽にご相談ください。

→ アーティスト向けサービスを見る

Recommend Music

おすすめ音楽

GMAが運営するプレイリストメディア『Pluto』セレクターが今おすすめ音楽をプレイリスト『Pluto Selection』を隔週更新中!

また、セレクターがプレイリストの裏側をゆるく話すポッドキャスト『Pluto radio』も日々更新中!ぜひチェックしてみてください。