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X(旧Twitter)やInstagramのSNSキャンペーンの施策案に悩んでいませんか? オンライン上でのブランド・商品認知の拡大やエンゲージメント・UGCの増加は、特に商戦期においては売上へと直結する大きな広告企画です。
しかし多くのキャンペーンが日々おこなわれている現在、ありきたりな企画では盛り上がらず、期待した効果を感じなかったり、「参加して楽しかった」のようなブランドへの好評価も生まれなかったりしますよね。
そんな中で音楽プレイリストを活用したSNSキャンペーンに取り組んだブランドが、大きな成果を得た事例があります。70万近い表示回数や2,500件以上のUGCが生まれ、売上増加に大きく貢献したものもあります。
この記事では、100社を超える音楽レーベル・事務所との繋がりを活かし、2018年から100本以上の企業プレイリスト制作を行なってきたGerbera Music Agencyの石松が、音楽プレイリストを活用したSNSキャンペーンの成功事例や成功のポイント、効果検証の方法などを紹介します。少しでも参考になれば幸いです。
はじめに:商用利用できる「企業プレイリスト」について
アプリを通して気軽に世界中の音楽を楽しめる音楽ストリーミングサービス。利用者は各自で好きな楽曲をまとめた再生リスト・プレイリストを作ることができ、自由に公開することができます。
弊社では、世界で最も使われている音楽ストリーミングサービスであるSpotifyを利用して、楽曲権利元から利用許諾を得ることで、数多くの企業プレイリストを制作してきました。
企業プレイリストは、音楽を通して質感や感情を伝えることができます。また「爽やかな気持ちで●●を飲むときに聴きたい曲」や「夜のドライブで聴きたい曲」など、ブランドや商品が体験させたいシチュエーションを届けられるツールにもなります。
更にプレイリスト1本あたり20~30曲・2時間ほどの音楽が収録されるので、複数のアーティストと一度にコラボレーションする形で、オンライン施策の中ではかなり長い時間のブランド体験を提供することができます。他にはない数多くのメリットがあるため、様々な形で活用されています。
※より詳細を知りたい方には、サービス資料をお渡します。非公開事例も20社以上あります。お気軽にお問い合わせください。
音楽プレイリストを活用したSNSキャンペーン事例
ZIMA / 白鶴酒造
1997年に日本に上陸したZIMA。2021年末に出荷中止となっていましたが、白鶴酒造を通じて2023年3月から販売が再開されました。
2024年のX(旧Twitter)キャンペーンは、需要の高まる夏に合わせて認知拡大を狙ったものと思われます。ハッシュタグ「#ZIMAのプレイリストつくろうぜ」で「ZIMAが飲みたくなる楽曲」を集め、RT:5,408、いいね:3,179、表示回数:69.4万と高いエンゲージメントを得ています。UGC(応募総数)は2,500曲ほど集まっているようです。
#ZIMAのプレイリストつくろうぜ キャンペーン!
みんなが思う、ZIMAが飲みたくなる曲を大募集!
さらに、抽選で30名様にZIMA1ケース(24本入り)をプレゼント!キャンペーンに参加して、最高の仲間と最高に楽しいお酒を飲もう!
▼応募方法
①このアカウントをフォロー… pic.twitter.com/HwWbX2u9Y1— 白鶴酒造【公式】日本酒メーカー🍶 (@hakutsuru_sake) June 26, 2024
後日に公開されたプレイリストに対しては「推し曲が入った!」「最高のプレイリストだ!!」「夏の名曲ばかりで、ZIMA呑みたくなっちゃう〜」などの反応が見られました。楽曲募集時だけでなくプレイリスト公開時にもブランド認知を音楽と掛け合わせながら広げられる、とても効率的な施策ですね。
だいやめ / 濱田酒造
鹿児島の濱田酒造の焼酎「だいやめ」。ライチのような香りがする飲みやすい焼酎ですが、より若い層へのアプローチをSNSで狙った施策と思われます。
X(旧Twitter)キャンペーンでは、”だいやめどき”(仕事終わりや一日の終わりなど、だいやめを飲むタイミング)に聴きたい楽曲をハッシュタグで募集。抽選で50名にコースターや商品をプレゼントという景品施策でもありました。
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みんなのだいやめどきミュージック #キャンペーン 実施中!
素敵な #プレゼント が抽選で当たります🌟
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9/30(金)17時まで🗓【応募方法】
①@hamadasyuzou をフォロー。
②「#だいやめミュージック」をつけておすすめの曲
(アーティスト名+曲名)を投稿。— 【公式】濵田酒造(はまだしゅぞう)焼酎メーカー (@hamadasyuzou) September 1, 2022
結果的には いいね:2,972、RT:2,006(うち引用519)と、高いエンゲージメントを得ていることが分かります。UGC(応募総数)は2,300曲ほど集まったようです。コロナ禍で苦戦していた売上を回復させた事例として、広報会議にも掲載されていました。
だいやめのSpotifyアカウントでは6つのプレイリストが公開されており、効果の高い施策だったことから継続的に実施したと思われます。
トンボ鉛筆
トンボ鉛筆は、「アートをもっと楽しく身近なものに」をコンセプトとするメディア・FUN ART STUDIOを運営しています。
2024年には「#笑顔になるプレイリスト」をテーマに掲げ、Instagramでイラストと楽曲を同時に募集していました。イラストは審査や表彰が行われ、そして最優秀賞のイラストはプレイリストのアートワークにもなったそうです。
結果として、UGC(応募数)は270件を超えたとwebページに記載されていました。Instagramは拡散性が弱い反面、ビジュアルを活かすことができることから、文具メーカーならではのアイデアで音楽プレイリストを取り入れた良い事例だと思います。
ケンタッキー / 日本KFCホールディングス
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あなたはどんな #クリスマス にしたい??
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この診断に参加すると #ケンタッキー からあなたのクリスマス🎄に
ぴったりな【Spotify】のプレイリスト🎶が貰えるよ✨レアなプレイリストもあるかも…👀
ぜひ参加してみてね💘#KFC #クリスマスボックス #ケンタッキークリスマス— ケンタッキーフライドチキン🍗 (@KFC_jp) December 8, 2021
こちらは弊社が選曲や企画を担当した事例です。(参考:ケンタッキーのクリスマスキャンペーンにおけるプレイリストを複数制作)
一年の中で最も商戦となるクリスマス時期に、オンライン上での認知拡大を目的としてX(旧Twitter)キャンペーンを実施。診断コンテンツの結果に合わせて、おすすめプレイリストが届く仕組みになっています。
最初の投稿に対しては、いいね:1.2万以上、RT:3,200(うち引用237)と、多くの人が参加したキャンペーンとなりました。
音楽プレイリストを活用したSNSキャンペーンを成功させるポイント
楽曲募集テーマは、ブランドらしく & 参加しやすく
過去にニッチなテーマでキャンペーンをおこなったこともありましたが、あまり楽曲が集まりませんでした。「笑顔」や「仕事終わり」など、多くの人が共感できる文脈でテーマを組むことで、より多くの反響が生まれるでしょう。
また、この記事の事例だと「だいやめどき」のように、ブランドらしさを感じさせる言葉にすることで、ブランド想起が高められるでしょう。
参加動機を後押しするインセンティブを用意
「自分が選んだ楽曲がプレイリストに選ばれる」こともキャンペーンへの参加動機になりますが、やはり「抽選で●名様に〜をプレゼント」のような物品は引きが強い傾向があります。商品そのものやクーポンなど、具体的なインセンティブを用意しましょう。
楽曲だけでなく、エピソードも募集する
楽曲を募集することが特徴的なキャンペーンではありますが、せっかく集めるなら「その楽曲との思い出」も集めると、より深みや広がりのあるキャンペーンを作ることができます。
例えば「猫と一緒に聴きたい曲」を集めるときに、「あなたの猫との思い出も教えてね」と添えることで、多くの温かいエピソードがハッシュタグと共に広がっていきます。エピソードの方が拡散性があるため、キャンペーンの更なる認知拡大を狙えます。また「猫との思い出も大切に考えているブランドだよ」という姿勢を表現することができるため、ブランディングとしても効果を発揮します。
プレイリスト公開時に、2回目の拡散キャンペーンを実施
楽曲を応募する参加型キャンペーンの場合、集まった楽曲から選曲し、楽曲利用の許諾を取得することから、3週間後くらいにプレイリストが公開されます。単にプレイリストを公開してもリーチ数が限られることから、公開時に二回目の拡散キャンペーンを行うことがおすすめです。
例えば「みなさんから集めたプレイリストを公開!この投稿をRT頂いた方から抽選で●名に〜をプレゼント」のような展開です。完成したプレイリストでは特定のアーティストや曲名を紹介することはできないので、全てのアーティスト・楽曲を並列に紹介するとよいでしょう。
この記事の事例だと、ZIMAはプレイリスト公開時に「プレイリストを聴きたくなるシチュエーション」を募集されていました。
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プレイリストと一緒に #ZIMA飲もうぜ!キャンペーン
\#ZIMAのプレイリストつくろうぜ キャンペーンで集まった2,535件の応募の中から最高の26曲をプレイリスト化!🔥🔥🔥「ZIMA Playlist」を聴きたくなるシーンやシチュエーションを引用リポストで大募集!🥂🥂🥂… pic.twitter.com/iFrHo4LtMe
— 白鶴酒造【公式】日本酒メーカー🍶 (@hakutsuru_sake) August 26, 2024
効果検証の方法
音楽プレイリストを活用したSNSキャンペーンは、目的やKPIに合わせて様々な指標で効果検証ができます。
- X(旧Twitter)上の表示回数
- X(旧Twitter)上のエンゲージメント(いいね、リツイート、リプライ等)
- X(旧Twitter)フォロワー増加数
- UGCの数 = キャンペーンの応募数(応募楽曲数)
- 公開したプレイリストのいいね数(保存数)
- SNS等での口コミ(定性評価)
- プレイリストの想定再生回数 × プレイリストの合計時間 = ブランドコンテンツの総体験時間
プレイリストは、仕様上「いいね数(保存数)」しか客観的に取得できる数値はありません。しかし、例えば2時間のプレイリストを500人が保存した場合、少なくとも2時間×500=1,000時間のブランド体験時間を生む計算となります。500人規模のイベントを開催する費用を考えると、投資対効果の判断がつきやすいと思います。
また、プレイリスト気に入った人は繰り返し再生し、その度にブランドを想起します。短期的な効果だけでなく、中長期的に購入が習慣化するようなファン層の育成にも繋がる施策なのです。
詳しくは、お問い合わせください!
弊社・Gerbera Music Agencyは、音楽を活用したソリューションを得意とする広告代理店です。SNSキャンペーンの企画やクリエイティブ制作、事務局対応(DMでの住所回収、プレゼント発送など)など一般的な部分はもちろん、アーティストへの選曲依頼やSNS上での拡散依頼など、レーベルとの距離が近いことを活かしたサポートも可能です。プレイリストのいいね数を伸ばす、音楽好きへのWeb広告配信も得意としています。
サービス概要や非公開事例などは、サービス資料にまとめています。特に内容が固まっていなかったり、受注前・提案中段階でも構いません。お気軽にお問い合わせください!
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