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DIYアーティストのサポートをやめる。という決断をしてから2年が経ちました

2019.12.18

Detail

2019年10月を以て、Gerbera Music Agency合同会社を設立してから4年が経ちました。

良い機会なのでここまでの自社の状況をブログで振り返ってみたいと思います。

目次

  1. 2015〜2017年は苦しみました
  2. 2018年〜2019年のGerbera Music Agency
  3. Spotifyでプレイリストを制作するチームをつくりました
  4. 2020年以降のGerbera Music Agency

2015〜2017年は苦しみました

弊社Gerbera Music Agencyは2015年10月に設立された、音楽プロモーションサービスを提供する企業です。

「才能はあるのに芽が出ないアーティスト」を弊社がサポートすることで、日本の音楽シーンに多様性をもたらす一助になりたい。そうした思いで事業を始めましたが、最初はなかなか上手くいかないことが多く、思い悩むことが多かったです。

最初の2年間は完全自主で活動しているアーティストのサポートが主でしたが、なかなか動員や売上を伸ばせるだけのサポートができず、クライアントアーティストが他の事務所に所属してしまったり、活動休止してしまったりすることが多かったため、やむなく自主で活動するアーティストのサポートは断念しました

以下は2017年に書いたブログの抜粋です。

これはチームの、と言うよりは金野の力不足によるものです。会社設立当初、僕はクライアントアーティストが事務所やレーベルに所属していなかったとしても、GMAがエージェントとして関わることでブレイクさせることができるだろうという認識でいましたが、現実はそう甘くありませんでした。

やればやるほど事務所・レーベルのもつ力の大きさや重要性を感じる機会が多くなり、Web周りやデジタルマーケティングに強いだけではアーティストを大きくのし上げることは難しいかもしれないと思うようになりました。何より、初期にサポートさせていただいていたバンドがGMAを卒業し、有力なマネジメントレーベルに行ってしまったことは自分にとってかなりのショックでした。

たとえば音源制作、ファイナンス、ブッキング、ライブ制作、4マスへのプロモーション、アーティストブランディングの知見など、現状では自社でカバーできない領域が沢山ありすぎました。やってみて気づきましたが。これらの環境が整い、かつアーティストとうまく噛み合うことで物事が前に進んでいく。なので、自社だけでアーティストをのし上げるにはまだまだ時間が必要と判断せざるを得ませんでした。

引用元:自主で活動するアーティストの新規サポートをやめる。という決断をしました

その後、サービスの提供先をアーティスト本人からレーベル・音楽事務所に変え、営業活動を始めます。しかし、実績がなかったため、最初のうちは営業しても門前払いにあうことがほとんどでした。

レコード会社にしろ、インディーズレーベルにしろ、事務所にしろ、どの会社もプロモーションに関しては専任/兼任の担当者を置いていることがほとんど。そうしたなか、GMAのようなPRエージェンシーに外注するには以下のいずれかの要素が必要です。

1. 専任担当者ができないことがGMAにはできる
2. 専任担当者よりも明らかにレベルが高いプロモーションやPRがGMAにはできる

で、現状のGMAには残念ながら1・2のどちらもありません。
1については現在海外向けのパブリシティなどの方向性を模索していますがまだ全然カタチになっていませんし、2についてはレベル感を証明する実績が足りていません

この段階で、GMAをこれからどう舵取りしていくのかが不透明になり、だいぶ堪えました。

引用元:自主で活動するアーティストの新規サポートをやめる。という決断をしました

その後は営業活動を止め、当時仕事を依頼してくれているレーベルに貢献していきながら、少しずつ業界内での信用を積み上げていくことを方針としました

2018年〜2019年のGerbera Music Agency

転機が訪れたのは2018年の秋でした。担当していたバンドが渋谷クアトロでワンマンライブを完売させる規模に成長したのです。パンパンになった会場で堂々とパフォーマンスする担当バンドを見て、これまでがんばってきたことは無駄ではなかったと思えました。また、このバンドが所属しているレーベルの社長に、弊社のサポートがこのワンマンライブの動員増に貢献したと言っていただけたことが自信にも繋がりました。

その後、クライアントから他のレーベルや音楽事務所の担当者を紹介してもらえる機会が増えました。いま振り返ると、この時期が会社の転換期だったと思います。2019年はほとんど営業活動を行っておらず、既存のクライアントからの追加発注、ないし紹介からの新規案件のみをお受けしています。弊社を紹介してくれるクライアントや友人の音楽関係者の方々には本当に感謝しています。

また、2019年になるとクライアントから「海外向けのプロモーションを手伝って欲しい」と言われることが急激に多くなりました。これにより、海外向けのWeb広告配信やピッチング(楽曲を紹介してもらえるよう、メディアやプロモーションチャンネルに働きかけるPR活動)が仕事の半分程度を占めるようになります。こうした需要の増加は、海外向けのプロモーションを行うための環境が2010年代半ばよりも整ってきたことが影響していると思います。

2019年の秋に、クライアントアーティストが大手ディストリビューターのAWAL(Kobalt Music Group)から楽曲をリリースすることになったことも大きな変化でした。

▼参考(AWALについて分かりやすく書かれています)
良い暮らしができるインディ・アーティストを10万人に – 次世代ディストリビューターが目指す世界(beipana)

その後、AWALの社長を紹介いただいたり、AWALの最上級クラス『AWAL Recordings』からフルサービスを受けている海外アーティストのプロモーションを一部サポートさせていただくことになったりしました(これもクライアントのおかげです)。これにより、2018年までは雲をつかむような話だった海外展開が急に現実味を帯びてきました。

来年からは、既存クライアント(7社)の案件を成功させることに注目しつつ、海外展開に意欲的なアーティストのサポートを増やしていければと思っています。

Spotifyでプレイリストを制作するチームをつくりました

Spotifyでプレイリストを制作するチーム『Pluto』を2018年8月に始めました。

Plutoを立ち上げたのは、プレイリストを通じて新しい音楽に出会う文化が定着するであろう数年後を見据え、良いアーティストを広められるような武器をつくろうと思ったからです。Plutoを立ち上げて以降、プレイリストで音楽を聴く文化が日本に定着するような機運はなかなか見られず、作成したプレイリストのリスナーの伸びも当初の想定より緩やかなのですが、焦らず坦々と良いプレイリストをつくり続けていこうと思っています。

※2020年8月追記:その後爆発的にフォロワーが伸び、プレイリストの合計フォロワーが60,000人を突破。日本最大級のプレイリストメディアになりました


また、チームを立ち上げてからほどなくして、「企業の商品プロモーションにプレイリストを活用したい」というニーズがあることに気づき、一般企業のブランドプレイリスト制作を代行するサービスを立ち上げました。

その後、実際にいくつかのブランドプレイリストを制作させていただきました。来年始めにも新しいプレイリストが公開される予定です。

最近はクライアントや知り合いから、「プレイリスト制作代行サービスを事業の柱にしようとしているのか?」と質問されることも増えたのですが、その予定はありません。Plutoを立ち上げた目的はあくまでも「アーティストプロモーションができる武器をつくる」ことなので、積極的な営業活動を行う予定はありません。あくまでもいただいた問い合わせのみに対応していこうと思っています。

現在、Plutoは12名体制でプレイリストを定期的に作成しており、どのプレイリストも自信をもっておすすめできるものです。
これからはより、新しい音楽と出会えるようなプレイリストをつくっていきたいと思っています。良かったらぜひ聴いてみてください。

2020年以降のGerbera Music Agency

弊社の活動目的は「日本人アーティストがグローバルに活躍できる環境をつくること」です。今後しばらくの間、この軸をぶらさずに活動していきたいと思っています。

2020年以降は、より海外志向のアーティスト、ないし日本市場に進出したいと考えている海外アーティストへのサービス提供を増やしていくつもりです。また、現在弊社に仕事を依頼してくださっているクライアントを成功させられるよう、ひたすら経験・知見を貯めていきたいと思います。

2020年以降のGerbera Music Agencyをよろしくお願いいたします。


※弊社のサービス詳細資料を請求したい方はお手数おかけしますがこちらからお問い合わせをお願いいたします。

※弊社に関する情報は主に以下Twitterから発信しています

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