
Detail
最近の音楽シーンについて思っていたことをバーっと書きます。
チームビルディング
国内のミュージシャンがレベルアップしているのを最近ひしひしと感じています。
ミト:今の若い世代の子がバンドをやっていることと、僕らぐらいの世代の人たちがバンドを続けているのは、全然意味が違うと思う。若い子はもっと現実が厳しいわけです。バズを起こすために僕ら以上にいろんなことを考えてる。僕らはそんな若い子たちを見ながら、自分たちが置かれてる場所を確認し、自分たちが若い子たちよりこれだけ優れているということをプレゼンしなきゃならない。
引用:クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」
宇野 戦略的になってるっていうと、無邪気にやれなくなったとか、業界っぽい感じの不純なイメージを持つ人がいるかもしれないけど、ここで重要なのはみんな大人から押し付けられた戦略に沿ってやってるわけではなくてアーティスト発っていうことなんですよね、今の戦略性って。
引用:2015年春のメジャーデビューアーティスト特集
世話してもらうためではなく、明確にやりたいことをもったうえでメジャーに行くアーティスト(tofubeats、Sugar’s Campaign、Shiggy Jr.、Awesome City Club等)が増えたり、自主的にレーベルやチームをつくって活動するアーティスト(THE NOVEMBERS、水曜日のカンパネラ等)、チームをつくるために体制の再構築を行おうとしているアーティスト(ART-SCHOOL)など。。
木下:どこかに所属するって考え方はまったくなかったですね。どこかに所属して、40歳すぎていきなり切られてオタオタするより、自分でやったほうがいいなと。どんな大きな会社であれ今後どんどん予算は少なくなっていくだろうし。そこで会社に所属したところで、同じことの繰り返しが待っているだけですからね。
引用:ART−SCHOOL木下が語る、活動休止と再出発(前篇)「新しいクリエイティヴ・チームを作ります」
だったら僕が、ライヴ制作はこの人とやりたい、デザイナーはこの人がいい、ライヴ・プランニングやプロデュースはこの人、流通はここ、という信頼できる人たちとがっちり組んで、クリエイティヴなチームでやっていくほうが絶対にいいと思うし、こういう動きをする人は今後もっと増えていくと思う。
恐らく、音楽業界がヤバいと言われ始めたころからチームをつくる動きは起きていたんだと思いますが、それが目に見えて表出化してきたのが2014年、2015年なのではないかなぁ。と、個人的に思ってます。
すでに一部のシーン/界隈では、チームビルディングが当たり前になってきているとすら感じます。
自分を取り巻く環境も変化
金野の周辺でも変化が起きていました。
自分に寄せられる依頼や問い合わせの話ですが、『とりあえず相談に乗ってください!』という依頼が減りました。
で、はじめから具体的に『◯◯の領域を手伝ってください!』という依頼が増えた。
最近、絶好調の大比良瑞希さんから依頼を受けた際も、内容は極めて具体的でした。
大比良さんもクリエイティブチームを持っています。
…あ、余談ですが、4/26(日)、このイベントに大比良さんが出演します。Yogee New Wavesの角館さんも。ご興味のある方はぜひ。
▼角館健悟×大比良瑞希× シータカワタナベ「ヘイセー・トーキョー 」 | B&B
優秀なクリエイターやパートナーの獲得競争が起きる
こういった動きが表出化してきたことで、これから起こるのが予想されること。それは、当然ですが、優秀なクリエイターや軍師になれる人間への依頼がいずれ締め切られるということです。
すでに、水面下ではそういった人材(僕も依頼しようと思っている人たちなので名前は出しません笑)に発注が集中してきている印象です。特に、若くてまだ実績はないけど優秀な方に。
アートディレクターさん、MVの監督さん、ライブ制作会社、プロデューサー、イベンター…僕もブッキングとPRを依頼される人間として、こういった方々は常に探しています。
最近、知名度を上げているバンドの特徴2つ
上り調子のバンドやアーティストは、チームづくりのスピードがめちゃくちゃ早い。初ライブをやる前にチームメンバーが既にある程度揃っていたり、まだデモ音源しかない段階でオファーをしてしたりなど。
十分に準備ができたら誘おうとか、そういうスピード感じゃないんですよね。これは、自分たちに自信と行動力がないとできない。驚かされました。
で、もう1つ特徴を挙げると、彼らは『何を自前でやって、何を外に任せるか』の判断が的確です。自分たちでもできることを、あえてクリエイターに任せたりしています。
『自分たちでもできるけど、任せる』。
それは、時間を節約することが目的なのか、それとも『自分たちで中途半端なものをつくるより、プロに頼んで高いクオリティを担保した方がいい』と判断したからなのか、ケースバイケースでしょうが、こういう判断ができるチームは凄く強いなぁと思います。
最後に
今回は以上です。
去年のような頻度で更新はできませんが、今後も何か機会があれば記事書こうと思います。
それと去年、下記の本でエージェントについて書かせていただいたのですが、いまAmazonで100円で売られています。期間限定セールのようです。

タクスズキさん、鳥井弘文さん、けいろーさん、ツベルクリン良平さん、下津曲浩さん、池田仮名さん、中里祐次さん、編集に佐藤慶一さん、コメントにイケダハヤトさん、というラインナップによる共著です。こんなところに一緒にいていいのか笑
僕はまとまりがない&メチャクチャなこと(冗談抜きで本当にヒドい)を書いていますが、何と言っても100円なので、もしよかったらKindleに入れて読んでみてください。
読んでいただきありがとうございました!
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