Gerbera Music Agency
Gerbera Music Agency
CONTACT

Blog

お客さまインタビュー| 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズさま

2024.06.20

Gerbera Music Agency

Detail

SNSのトレンド変化やサブスクリプション・サービスの普及により、リスナーの行動がますます多様化するにつれ、お客さまのデジタル・プロモーション課題も年々複雑化しています。その中で当社Gerbera Music Agency(以下、GMA)が目指すのは、お客さまの課題解決に向けて、ともに取り組む「パートナー」です。

音楽広告サービスの提供を通して、伴走させていただいておりますが、数ある事例の中から実際のお客さまの声をお届けします。第2回目となる今回ご登場いただいたのは、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズの五十嵐さまです。


▼前回のお客さまインタビューはこちら

株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントさま


――:現在担当されている業務の内容を簡単にご説明いただけますでしょうか?

五十嵐:まず所属としてはソニー・ミュージックエンタテインメントのグループ会社がいくつもありますが、私は一貫してソニー・ミュージックレーベルズというところで働いています。そこにはEpic Recordsや、Ki/oon Musicなど歴史あるレーベルもありますが、自分が今いるのは第2レーベルグループのNeOFRONT制作部と呼ばれる、2021年に立ち上がった新しい部門。そこでは新規事業への種まきとして次世代クリエイターのオーディションプロジェクトや、VTuberのマネジメントも行なってきましたし、一方で他のレーベルと同じようなA&R業務もある。他のレーベルから移籍してきたり、発掘した新人アーティストも今担当しています。

ーー:NeOFRONTと他の部門との違いはあるのでしょうか?

五十嵐:必ずしもレーベルビジネスに縛られなくてもいいから、可能性がありそうなことにトライするというミッションが与えられています。部署を新たに作ったり、人員配置を再編することは会社にとって重要な投資です。私個人の見解としては、ヒットの定義も大きく変化したり、その起き方も多様化している中で、これまでのレーベルの形とはちょっと違う部門を用意した方がいいという判断だったのかなと思います。

――:業務範囲もかなり多岐に渡るのではないでしょうか?

五十嵐:以前はタイアップの部署にいたのですが、そこから比べると範囲は格段に広がりました。新たにレーベルが立ち上がる時は、ある主力となるアーティストに特化していたり、最初から何組かアーティストが所属していることが多いんですけど、NeOFRONTは所属アーティストがゼロから始まったんです。これから何をやるのかという部分から、自分たちで計画しなければならないのが、面白くて難しい部分ですね。

五十嵐さま(第2レーベルグループ NeOFRONT制作部)

――:日々プロモーションに携わっている中で、どんなところに課題や難しさを感じていますか?

五十嵐:どこから話せばいいのかわからないくらい難しいですよね……。そもそも音楽ビジネス全体から見ると、原盤ライツの運用やパッケージ、ダウンロード、ストリーミングに限らず、ライブなどの興行、マーチャンダイズなど多岐に渡るので、レコード会社という機能だけで考えることの意味がどんどん減少している気がします。加えてレコード会社の力を借りなくてもいろんな形でヒットを出すアーティストも増えている中で、自分たちのようないわゆるメジャーレーベルは何ができるんだっけ?ということと常に向き合わなければいけません。

今、会社全体としてはストリーミングヒットをどれだけ出せるかが大きな使命になっています。でもストリーミング再生の収益における利益率は他の領域に比較して決して高くない。なのになぜそこに固執するのでしょう?それはストリーミングが今一番、大きい変数だからだと思っていて。この領域は何が起こるか本当にわからないし、再現性や方程式もまだ確立されきっていない。その中で有効な視点を自分も含め、たくさんの人が血眼になって探っている状態です。

――:ストリーミングの攻略に苦心しながらも、パッケージやライブ・フェス出演はどうする?など考慮すべきポイントの数自体がどんどん増えていることを感じています。

五十嵐:仰る通りですね。また数字的な目標だけではなく、国内だけをターゲットとしていいのかなどの問題もある。多すぎる選択肢の中でどこに打って出るかは本当に難しいです。

――:そんな中で当社にお声がけいただき、ある女性シンガーの楽曲リリースに際して、Instagramストーリーズ・リール広告、YouTube広告を初めて実施したのが2022年12月でした。その後、複数のアーティストのInstagram広告を実施いただいていますが、ご依頼のきっかけを教えていただけますでしょうか?

五十嵐:非常によく覚えています。新人アーティストのプロモーションを何組か担当している中で、SNS広告にもトライしていたんですが、どのように効果検証すればいいのか難しいなと常々思っていたんです。そんな時、同じ業界にいる知人が新たに担当し始めたアーティストのSNSフォロワーやDSPのファンベースがどんどん伸びているのを目にしまして。連絡してどんなことをやっているのか聞いたところ、GMAさんと一緒にInstagram広告の取り組みを行っているということだったので、早速紹介してもらいました。

――:実際一緒にお取り組みさせていただく中で、当社のサービスのどんな部分を評価していただきましたか?

五十嵐:我々レーベルがアーティストのプロモーションに携わる意義として、楽曲をリリースするサポートだけではなく、リスナーとの接点まで作らなければなりません。GMAさんが実施されているInstagram広告は、その部分をしっかりサポートしてくれるのでありがたいです。具体的に素晴らしいなと感じたのは、ストリーミングの再生数やリスナー数に直接跳ね返ってきたことですね。広告って「どのくらいの人に見られたのか」や、「何回広告がクリックされたか」という効果検証になりがちで、もちろんそれでも必要十分なんですけど、その先の「広告を実施した結果、どれくらい聴いてもらえたか」という成果まで、追い求めてくれます。

また自分自身がSNS広告の専門的なところまでわからない中で、レポートでどれくらい再生数やリスナーが増えたのかがしっかり可視化されているし、得られたトピックスについて詳しく考察していただいているのは助かっています。

――:広告の結果だけではなく成果を求める姿勢については、スタッフ全員がこだわっている部分なので、そこを評価いただけることは大変光栄です。一方でスタッフのオペレーションや日々のやり取りについて、どのような印象をお持ちですか?

五十嵐:SNS広告って、音楽以外にも広く使われている手法じゃないですか。なのにGMAさんは視点がレコード会社っぽいんですよね。広告がどうだったかという話だけではなくて、このアーティストを今後どのようにしていきたいかまで話が及びます。A&Rとして悩んでいることや目標達成のためにどうしたらいいかという、課題意識の目線がある程度揃っているので、色んな前提の説明をすっ飛ばして本質的な話ができる。この音楽に特化しているところは他の広告代理店さんにはないところだと思います。また必ずしもいいことだけじゃなく、効果的じゃなかったこともつまびらかにしていただけるのもフェアですね。

――:身に余るお言葉です。最後に当社に今後期待することや要望などはありますでしょうか?

五十嵐:GMAさんへの要望というより、そもそもSNS広告施策のあり方の話になってしまうのですが……音楽の聴き方や付き合い方はどんどん変わっているし、変数も多くなって難しいという話も先ほどしました。でもアーティストが楽曲を作り、それがリスナーの心を動かして、購買に繋がるという構造自体は今も変わらない。SNS広告はそのお手伝いをしてくれるツールです。あるアーティストの広告を配信して、再生数やリスナー数が増えたことは嬉しいけど、この広告がアーティストの活動にもっと影響を及ぼすことができればいいなと思っているんですよね。むしろ僕の仕事領域ではあるんですが、広告を実施したことで何に繋げていくのか、もっと効果的な打ち手がある気がしていて。今はまだ施策が点になっている。せっかくSpotifyのバイラルチャートに入っても、SNSで告知するだけだともったいないですよね。

例えば、広告で反応がよかった国・地域に目掛けて、現地の言語を用いた楽曲を作りましょうとか、海外ツアーを組みましょうとか。その後の活動に反映しながらスケールアップさせていければ理想的です。

――:再生数を伸ばすためのSNS広告だけではなく、もっと様々な活用の仕方を提案できるようなサービス拡充は当社にとっても急務に感じています。

五十嵐:欲張りではありますが、もしGMAさんがどのようにアーティスト活動に広告を取り入れていくか、また広告だけではなくてプロモーション施策のPDCAをどのように回していくかまでアドバイスいただけるようになったら本当に嬉しいですね。

■当社へのお問い合わせはこちらから

https://docs.google.com/forms/gma

■当社の採用に興味のある方はこちらから
https://gerbera-music.agency/recruit

取材・執筆:峯大貴

撮影:塙薫子

SHARE

  • twitter-icon
  • facebook-icon

CONTACT

音楽アーティストの
デジタル広告パートナーは
私たちにお任せください!

企画から、MV素材を元にした広告映像制作、入稿、運用、レポーティングまで一貫して行います。デジタルに慣れていない方に対しても、広告の仕組みや効果を丁寧にご説明いたします。まずはお気軽にご相談ください。

For Brand

ブランドの方へ

音楽をきっかけとして
メッセージを届けることができます

Gerbera Music Agency

私たちは、音楽愛に基づく企画力と、音楽業界との信頼ある繋がりを元に、音楽を通してブランドと生活者の新しい接点をつくるプロジェクトをサポートしています。Spotifyでのブランドプレイリスト制作数は日本一。その他ポッドキャストやキャスティングなどブランドの音楽企画も多数実績がございます。非公開実績は資料で紹介しているため、お気軽にお問い合わせください。一緒に音楽プロジェクトを始めましょう!

→ ブランド向けサービスを見る

Recommend Music

おすすめ音楽

GMAが運営するプレイリストメディア『Pluto』セレクターが今おすすめ音楽をプレイリスト『Pluto Selection』を隔週更新中!

また、セレクターがプレイリストの裏側をゆるく話すポッドキャスト『Pluto radio』も日々更新中!ぜひチェックしてみてください。