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レコード会社さまからSpark Adsを相談いただく機会が増えてきました。ヒット曲の多くがTikTokで広がるUGCをきっかけに生まれていることを踏まえると、TikTokに宣伝予算が割かれるのは当然の流れだと思います。
※Spark Ads…TikTokにおける通常の投稿をそのまま広告動画として活用できる、TikTok広告のフォーマットのひとつです。自分のTikTokアカウントの投稿も、インフルエンサーや一般ユーザーの投稿も活用することが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
ご依頼いただく際、以下を質問いただくことが増えてきています。
・Spark Adsに向いている投稿の特徴
・Spark Adsを実施すべきタイミング(いま実施して伸びるのか、もう間に合わないのか、まだ早いのか など)
今回はこの2点の質問に回答していきます。
1: Spark Adsに向いている投稿の特徴
Spark Ads向きな投稿とは、多くのエンゲージメントをすでに獲得できている投稿です。
具体的には、投稿のいいね数や再生数がしっかり獲得できている投稿を指しますが、ひとつの目安としてはいいね数が10Kを超えているもの。この状態であればベストです。
しかし、いいね数が10Kを超えていない場合でもその投稿をきっかけに各DSPへ流れが波及し、DSP上での再生数が伸びているのであれば実施する価値はあると言えます。
2: Spark Adsを実施すべきタイミング
Spark Adsを実施すべきタイミングは、対象となる音源がいま現在伸びているかどうかで判断できます。
具体的には「DSP(Spotify、Apple Musicなど)での伸び」、「TikTokにおけるUGCの伸び」の2つです。
どちらもChartmetricを利用することで日別の増加数をモニタリングすることができますので、以下に手順を記載します。
1. 対象楽曲のDSP上における再生回数など(特にApple MusicとLINE MUSIC)が伸びているかどうか
TikTok上でのUGCの伸びがDSPに跳ね返る曲と跳ね返らない曲があるので、まずはそれを見極める必要があります。
手順は以下です。
①SpotifyなどのDSPから対象楽曲のURLを取得する(アルバムURLなどではなく楽曲単体のURLが必要なので注意)
②Chartmetricにて対象楽曲のURLを記入、検索する(検索窓は2つありますがどちらに記入しても問題ありません)
③左列「統計」よりTikTok投稿を参照します。(このグラフが、TikTokのUGCの増減グラフになります)
グラフ上にて、グラフの角度がグッと伸びている部分があるはずですので、そこを「TikTokで広まり始めた日」として起算し、同時期からDSP上でも対象楽曲の再生回数などが伸びているか確認しましょう。ほぼ同時期から再生回数などが伸びてきていればUGCの伸びがDSPに跳ね返っていると言えます。
伸びていない、もしくはこれまでのオーガニックの伸びとほぼ変化がないようであれば残念ながらDSPには波及していないので、Spark Adsの実施はまたの機会を待った方が賢明です。TikTok上のみで認知を広めるといった意味では効果が出ているようには見えますが、DSPなどにも波及していなければそれはTikTok上でコンテンツとして消費されている可能性が高く、楽曲及びアーティストへのエンゲージメントが高いユーザーを獲得できているとは言い難いからです。
2. 対象楽曲のTikTok上におけるUGCがどのように伸びているか(オリジナル音源含む)
対象楽曲の再生数がDSP上で伸びていたら、次は「今がSpark Adsの実施時期としてベストなのか」を見ていくと良いでしょう。
具体的には、Chartmetricの「統計」画面における「TikTok投稿」のグラフが右肩上がりで伸び続けているのか、鈍化しているのかをチェックしましょう。当然、鈍化しているよりも直近で伸びている方がSpark Adsを実施する上で効果が出やすいので、そのような状況であればSpark Adsの実施時期としてはベストと言えます。
Chartmetricでは複数の楽曲ライブラリを登録できますので、一般ユーザーが作成したオリジナル音源も含めて全て登録し、登録後の伸びを確認しましょう。登録の仕方は、下図の赤枠部分「リンクの更新」より該当のTikTok投稿のURLを貼り付けていくだけです。
なお、Chartmetricに登録した日よりも前のデータは反映されませんので、早めに登録を完了させておくのが良いでしょう。
グラフが直近で伸びていない場合、どれほど伸びが鈍化しているのかを確認する必要があります。
・直近では伸びが鈍化しているが、若干下がってきた程度の場合
Spark Adsを実施する余地はまだ十分にある可能性があります。ただし、伸びが減速していることは確かなので、完全に伸びが止まる前に迅速にSpark Adsを実施する必要があります。
・グラフが右肩下がりに下がっていて、ピーク時の伸びと比較してデイリーのUGC生成数が半分以下となっている場合
Spark Adsは見送っても良いかもしれません。全く効果が出ないわけではありませんが、TikTok上のトレンドではなくなりつつあるのは事実なので、効果を最大化させるのは難しいかも知れません。
正しい投稿を、正しいタイミングでSpark Adsで広めるとどうなるか
当社でこれまでに実施したSpark Adsの事例で言いますと、「正しい投稿」を「正しいタイミング」で広告展開した場合、広告実施後にApple Musicにおける対象楽曲の日別再生数が40倍弱にまで跳ね上がったり、対象楽曲のUGCが15,000本以上増加して各DSPの再生数が跳ね上がったりと、かなりのインパクトがあります。「正しい投稿」を「正しいタイミング」で広告展開した場合、Spark Adsは全SNS広告のなかで最もDSP再生数を増加させるパワーを持ちます。
具体的な事例を知りたい方は当社までお問い合わせください。
▼当社・Gerbera Music Agencyへのお問い合わせはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScpKVFQv0Qm5uKvBArO-7d3tjyFZzaopC_5jxNMquHK1rAn2g/viewform
▼当社・Gerbera Music Agencyのブログはこちら
https://gerbera-music.agency/blog/
※アイキャッチ画像:UnsplashのCollabstrが撮影
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