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音楽業界におけるエージェントとマネージャーの違い

2015.11.21

Detail

エージェントの会社(Gerbera Music Agency株式会社)を設立してからは最初のブログです!

タイトルについて、先に違いについてザックリと書きますが、

エージェントとマネージャーの違いは、

  • お金の流れ
  • 業務の守備範囲
  • 意思決定権の強さ

この辺りになるかと思います。

エージェントの定義を『ブッキングエージェント』とするか、『ミュージシャンの活動に必要なさまざまなことを代理する人間』とするかによっても変わってくるので今回はその点踏まえつつ書きます。

photo credit: Augustin – Stranger #62 via photopin (license)

目次

  1. お金の流れが反対
  2. (ブッキングエージェントの場合)業務の守備範囲が違う
  3. 意思決定権の強さが違う
  4. 【補足】エージェントの座組について

1. お金の流れが反対

まず、お金の流れが反対です。

事務所のマネージャーは、契約しているミュージシャンに給料を払います(昨今では支払われない場合もありますが)が、エージェントの場合は、ミュージシャンから代理手数料をいただきます

これはエージェントの定義がブッキングエージェントであっても、色々なことを代理するという意味でのエージェントであっても共通です。

2.(ブッキングエージェントの場合)業務の守備範囲が違う

海外の場合、エージェントとは一般的にブッキングエージェント(ライブなどの出演交渉の代理人)を指します。

例えば下記のような会社です。

基本的にはブッキングエージェントというのは、

アーティストやマネジメントチーム(出演したい側)⇔プロモーターや興行主など(出演してもらいたい側)のブッキングの仲介をする職業

のことを指します(付随的にブッキング以外のサービスを提供している会社もあります)。

なので、ブッキングを含めたあらゆるサポートをするマネージャーとは業務の範囲が異なります。ブッキングエージェントは特定業務に特化したスペシャリスト、マネージャーは全領域をカバーしなければならないジェネラリスト。

参考:海外のブッキングプラットフォームの日本版があればいいなと思ったけど、問題はそう簡単ではなかった

3. 意思決定権の強さ

次に、「ミュージシャンの活動に必要なさまざまなことを代理する」という意味でのエージェントとマネージャーの違いについてです。

ミュージシャンとエージェントの関係性によって例外はあると思いますが、エージェントの場合は意思決定権が原則ありません。ミュージシャンの活動の方向性や施策などについて決断する権限をもたないということですね。

これはエージェントを「外注業者」だと思うとイメージしやすいかもしれません。

なので、基本的にはエージェントはミュージシャンから依頼を受けてから動きますし、ミュージシャンに断りなく何かをすることはありません(提案はすると思います)。

GMA(Gerbera Music Agency)についても同様で、あくまでもミュージシャンに「こういうことができますよ」と選択肢を提示するにとどまります。そこでミュージシャンからGOが出ていない状態では進めません。

エージェントのみと契約しているミュージシャンやバンドは、逐一、自分自身で意志決定を行う必要があります

4. 【補足】エージェントの場合は座組が特殊

以上、エージェントとマネージャーの違いについて書きました。

ここからは(代理人としての)エージェントの座組について、補足として説明します。

エージェントは契約先がミュージシャンだけではなく、レーベルや事務所の場合もあります

例えば、

※分かりにくくすいません、記事中で「ミュージシャン」と表記を統一していたのですが図ではアーティストと書いてしまいました。。

上記は「事務所⇔ミュージシャン⇔エージェント」のトライアングルですね。エージェントはミュージシャンとも、事務所の方ともやり取りします。

上記は、事務所に窓口が1本化されている場合です。

何か依頼を受ける時は基本的に事務所からで、ミュージシャンとやり取りすることは原則ない、というパターンです。

次にレーベルとミュージシャンとエージェントのトライアングル。

事務所のケースと同様、レーベルに窓口が1本化されているケースもあり得ます。


これはGMAではまだ経験したことのないケースですが…ミュージシャンと事務所とレーベルとエージェントの座組です。

これは連絡系統はどうなるんですかね…
ケースバイケースでしょうが、恐らくはレーベルか事務所のどちらかがエージェントとの窓口になるでしょうし、ミュージシャンと直接やり取りすることは原則的にないと思います。

以上、エージェントならではの座組について書きました。

2016年7月追記:
詳細は書けませんが、GMAで上記のパターンを経験しました。
この座組では事務所の方に窓口になっていただいてプロジェクトを進めました。一部レーベルの方ともやり取りしましたが。ちなみにバンドのメンバーとは一度もやり取りしていません。
連絡系統が複雑になってしまうので、このケースではエージェントはミュージシャンと直接連絡取らなくても良いのではないか、と個人的には思います。

最後に

分類方法について解釈が別れる箇所もあると思いますが、個人的に思う『エージェントとマネージャーの違い』について書いてみました。

弊社、GMAの場合はブッキングとPRの2つを代理しています(詳細は記事最下部に記載)ので、記事中で分類した2つのエージェントの定義で言うと両方当てはまると思います。

今後は具体的にGMAがミュージシャンや事務所、レーベルとどのように関わっているかについても書いていく予定です(彼らはお客さんなので、固有名詞は伏せる形式になると思いますが)。よろしくお願いいたします。

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