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アーティストがテレビに出演して人気が爆発する時/しない時の違い

2014.07.03

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photo credit: ladybugbkt via photopin cc

目次

  • ただメディアに出るだけでは効果は限定的
  • コンセプトを伝える、魅せ方にこだわる
  • 番組を観た人たちにファンになってもらうために

ただメディアに出るだけでは効果は限定的

テレビや著名ラジオ番組に出演した場合の影響は言うまでもなく絶大です。

ただし、単に露出するだけではその効果は限定的です。テレビの露出効果が持続する期間も1週間が限度ではないでしょうか。

なので、得られる露出効果を最大限活かして、視聴者をファンに導いていく必要があります。

そんな中で重要なのは、『どんな番組に出るか』と『露出して何を伝えるか』です。当たり前のように思えるかもしれませんが。

『露出して何を伝えるか』について、1例をご紹介します。

コンセプトを伝える、魅せ方にこだわる

以前サカナクションがMステに出演した際、メンバー全員がMacを携えて演奏するという、独特な演出を行いました。

このスタイルには彼らのメッセージが込められています。

以下、山口一郎さんのインタビューからの引用です。

今まではテレビメディアの中で全てを見せようという考えしかなかったけど、今はいろんなメディアがある。
僕らが仮に民放のテレビ番組をつまらないと思っても、直接変えられるわけじゃない。

でもそこに入り込んでうまく利用して、そこでパフォーマンスしたりエンタテインメントしたりして、掴んだお客さんをどこに着地させるか。そこでUstreamなりTwitterなりYouTubeなりに引き込めば、いい意味で濾過できるんじゃないかと思って。


──濾過? 


例えば……「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」で「Mステ」に出演したとき、僕らはラップトップを前に5人並んで登場したんです。サカナクションを知ってる人は、あれがスペシャルなことだとわかるけど、初めて観た人はこれがフラットだと思う。それで興味を持った人はまずYouTubeを観る。そこで「『バッハ~』」のPVを観て、さらに面白いと思ってほかの曲も聴いてみたいと思うか、趣味じゃないと思って離れていくか。そこで濾過できる。

言い方は悪いけど、選別できる。僕たちを好きになるエッセンスを持った人たちだけが集まってくる。そういうメディアの使い方って、今までなかったわけじゃないけど、意識されてなかった。もちろん曲を作る、ライブで演奏するのは表現者として大前提だけど、それをさらにたくさんの人たちに聴いてもらうために、結果じゃなく作為的にやっていくのも表現としてアリだと思うんです。それが「戦略すら表現」ということで。

引用:メディアを使ってリスナーを濾過する(ナタリー)

つまるところ彼らは、『Macを使った演出で視聴者を選別した』わけです。

下記の記事でも書きましたが、彼らがヒップランドミュージックとタッグを組んだあとに掲げたバンドコンセプトは『アナログとデジタルの融合』。それをMacという象徴的なアイコンを使って表現した、ということです。

爆発的な知名度獲得を実現した”サカナクションのYouTube戦略”

このように、出演する前から『露出して何を伝えるか』を固めておき、戦略的に魅せることが極めて重要です。

それによって、視聴者の中から『自分たちを好きになってくれそうな人たち』を抽出することができるからです(ちょっと乱暴な表現ですが)。

番組を観た人たちにファンになってもらうために

次に、その先のステップとして、サカナクションに興味を持った視聴者にファンになって貰わなければなりません。

ゆえに、テレビを観た人が番組終了後にどんな行動をするか、予め仮説立てておく必要があります。

ここで再度、山口一郎さんのインタビューから引用します。

そうそう。前回「ミュージックステーション」に出たとき、面白かったんですよ。出たってことも面白かったし、周りの反応も良かったし。その理由も検証したけど、テレビを見たあとにYouTubeに行くんですね、みんな。そこでこのバンドはどういうミュージシャンなのかって情報をすぐ手に入れられるようになってる。

引用:テレビは普段届かない場所に届けられる(ナタリー)

やはり、Mステで初めて『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』を聴いた人たちって、YouTubeでその楽曲のMVを探すんですよね。

また、YouTubeで何曲か視聴したあと、Twitterでサカナクションのアカウントを探したり、公式サイトを見たり、Wikipediaを見たり、インタビュー記事を探す人もいるかもしれません。

少なくとも僕は、いちリスナーとしてそういった行動をすることが多々あります。

ひとりのリスナーが、バンドを知ってからライブに行くまでの全過程を晒す – ロックバンド『或る感覚』

つまり、放送終了後に視聴者がどんな行動を取るかを予測したうえで、予め彼らがファンになってくれるような道を複数個用意しておくべきだということです。

・テレビで演奏した楽曲のMVをYouTubeにアップしておく
・Twitterで番組についてのツイートをしておく
・公式サイトに導線を敷いておく
・Wikipediaをつくっておく
・バンドの持つ“ストーリー”を伝えられるようにしておく

例えば上記のようなことを実施して、視聴者をしっかりとファンに導くことが重要だと思います。

終わりに

今回の内容をまとめると、テレビ出演のチャンスを活かすためには

・露出して何を伝えるかを決め、それを忠実に魅せること
・視聴者にファンになってもらえるような道を複数個用意しておくこと

上記2点が重要だと思います。

また、『”テレビ出演枠の獲得代行”をエージェントサービスのメニューに加える』と前回の記事で書きましたが、
もし僕がこうした仕事を引き受け、代行する際はここまでやるつもりです。

長文となりましたが、読んでいただきありがとうございました!




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