デモ音源から完成型まで。今回は
レコーディング現場潜入レポ
です!

Jeeptaのギタリストchoroさんと、
プロのエンジニアの上原さんのやり取りを
きっかけにノウハウ/知識/テクニックを
ぜひ盗んでみてください!

前回までの記事はこちら
作曲やミックスの知識が身につく:楽曲制作のプロセスを全て公開します 1
ボカロの作曲やミックスに役立つ:楽曲制作のプロセスを全公開します 2

おふたりのプロフィール

【choro】

choro (x_choro_x)さん
http://choroidea.com/

2010年、ロックバンドJeeptaの
ギタリストとしてメジャーデビュー。
インディーズ時代から幅広く活動し、
年間90本以上のライブを敢行。

ROCK IN JAPAN FESをはじめとする
大型フェスにも多数出演。

独特なライブパフォーマンスに
定評があり、ブルース、ロックを基礎として
生み出されるペンタトニックフレーズは多彩。

【上原翔】

ShoUehara (upopo_sho)さん
http://shouehara.wordpress.com/

Recording / Mix / Mastering Engineer

2004年、レコーディングエンジニア
目指して上京。
2005年、HAL Studioに入社し、DJ KrushやSPANOVAから、Superflyや西野カナ
など、幅広いジャンルの
セッションワークに数多く関わり、
エンジニアリングを学ぶ。
2012年、HAL Studioを退社。
2013年、フリーランスとなり活動を始める。

それでは対談に進みます!

ここから対談です↓↓

s_IMAG0630

今回使用したギターアンプはこちら↑↑
「LINE6 SPIDER Ⅱ 15」

choro)8インチくらいの大きさです。普段
ライブとかで見るアンプと比べるとかなり
小さいです。初めて使うアンプだけど、
まぁ、なんとかなるっしょー!って感じで(笑)

上原)僕もこれで録るのは
初めてですけど、鳴らしてみると
結構しっかりした音が
出るので全く問題なさそうですね!

choro)上原さん、これアンプに2本マイク立ってますよね?ライブハウスだと
マイク1本の場合が多いけど、
レコーディング現場ではよく見かけます。これって、どういった意味があるんですか?

上原)僕はエレキギター録りの時はSHUREのSM58とSENNHEISERのMD421の2本を使ってます。
SM58は明るい音、MD421はこもった音で録れるんですね。ミックスの時に
この2つマイクの混ぜ方で音作り調整します。

この2本で録ると低域もしっかり録れて
パンチのある音になるんです。1本だけで
録る場合だとSHUREのSM57がバランス良く録れたりしますね。

みっつの

今回使用したエフェクターはこちら↑↑
(右から、チューナー、クリーンブースター、オーバードライブ)

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「AONEKO/33v Clean Booster CB-1 」↑↑

s_IMAG0627

「AONEKO/33v Booster Plus+ BP-1 」↑↑

choro)エフェクター類は全て、普段の
ライブやレコーディングで使用しているものです。

gamen

choro)ここがミキシングルームですね。
エンジニアさんがここからミュージシャンに
指示を出します。

上原)このスタジオハピネスではDAWがCubaseというソフトですね。
左がエディット画面です。ここに
録音された音が表示されていきます。
右がミキサー画面で、
フェーダーと言われるボリュームを
上げ下げ出来るものがあるので、それで
録音された音のバランスを取っていきます。

s_IMAG0600

choro)ここがレコーディングブース。こんな感じで狭いところに閉じ込められて
せかせか弾くわけです。

上原)1人の場合だとレコーディングブースって孤独ですよね(笑)
レコーディングブースって音が
反射しすぎないように作られてるので、
余計空気が重苦しく感じます。

録音する時はミキシングルームからトークバックスイッチというスイッチを押すと、
choroさんが付けているヘッドフォンに
ミキシングルームの声が聞こえるように
なるので、それで録音開始などの指示を出していきます。

choro)いつも、そっちで何やってるか
何話してるかわからないから
不安なんですよね。

上原)レコーディングの時は
トークバックスイッチを押すタイミングも
結構重要なんです。例えば、
ミキシングルーム側で全然違う話を
話したりしてて、演奏者以外の
人が笑ったりとかするじゃないですか?

その笑ったタイミングでスイッチを押すと、会話の流れは聞こえずに笑ってる
ところだけ聞こえてしまうんで、演奏者が
自分の演奏に対して笑われてるんじゃ
ないか?と思ってしまう事もあるんです。
演奏者は特に気を張ってるので、
そういう事の注意も
レコーディングエンジニアには必要ですね。

s_IMAG0617

choro)こんな感じで、レコーディングして
いきます。今回は、実際に録った僕の
ギターを何個か聴いてもらいながら色々解説していきますね。

choro)アンプの歪みも使えそうだったので、バッキングギターはアンプの歪みで
録りました。いつも、レコーディングで
思うんですが、マイクで録った音って、
アンプから直接耳で聴く音とけっこう
違いますよね?この時も、録音した音
聴いて、ちょっと低域が多くないですか?
って確認したような…。

上原)たしかにかなり多いですが大丈夫
です(笑)アンプから直接耳で聴く音は、
その空間の部屋の鳴り等も一緒に
聞き取っているんですが、
マイクで録った音はキャビネットの
すぐ傍で録ってるので、
やっぱり聴いた感じは結構違いますね。

そういった違和感を無くす為に、エンジニアによっては空間で鳴ってる音を
拾う為にアンプから離して部屋の中に
マイクを立てたりもします。オフマイクとか
アンビエンスとか言われるやつですね。

僕は録りの時にはなるべく低域を多めに録ってるんです。ギターの低域って結構
重要で、低域が入ってないと迫力の無いスカスカの音になりがちなんですよね。
多い分にはカットして調整していけるんですが、無いものを増やすって事は難しい
んですよ。

なので低域が多く録れるMD421を立てていて、このマイクで録れた音の混ぜ具合
でのちのちミックスの時にギターの低域量を調整していきます。

choro)これはいわゆる「重ね」ってやつ
です。最初の『Egt1_Rhy』とほとんど同じ
ものをもう一回弾いてます。同じ音を
重ねることで、厚みが増したり、広がりが
出る…って解釈してるんですけど、実際
どうなんでしょう?

s_P1030769-Edit1

上原)そうですね。同じ音を重ねてスピーカーのLとRで鳴らす事によって、ステレオの
空間を広く使えるので厚みが増して広がりが出ます。Aメロは1本だけで、
サビで2本重ねて厚みと広がりを出す
なんてパターンもよくありますね。

choro)リードギターは僕の
オーバードライブの歪みで録りました。
こちらの歪みのほうがエッジが利いてて
リードギターには合うなってことで。
ちなみに、リードギターもイントロなんかは
同じフレーズをもう一本録ってます。
サビのフレーズは、いわゆるchoro節ってやつです(笑)

上原)たしかにchoroさんっぽいですね(笑)それにしてもこのフレーズ
かっこいいです!バッキングと音色を
変える事によって立体感が出ますね。
リードギターはやはり目立つ音色の方が良いですね。

choro)これは、元々のアレンジには
なかったフレーズで、レコーディング現場で急遽考えて録ったフレーズです。
レコーディング現場では、エンジニアさんからこういう要望があったりしますよね?

上原)僕がそういった要望を出すのは、
完全にエンジニア視点からの事です。
バッキングギターとリードギターって
結構音域が離れてるじゃないですか?
現状聞いてると、そこの間に音の
周波数的にスキマがあるなーと思ったのでそこに何か埋めたくなったんです。

8分音符で引いてもらったのは、バッキングギターが休符を入れて引いてるのに
対して、そこのスキマに音を埋める為ですね。ミックスの時にそれらの出し具合を
調整して、音の立体感を作っていきます。

choro)この日録った音を、その日のうちにラフミックスしたものです。
他のサウンドと混ざるとどんなふうになるのか?また、ライン録りのギターとの
違いを比べてみると面白いと思います。

上原)やはりアンプで録った方が音が
太くて荒々しいですね!デモで録って
あったバッキングギターも足してみると
なかなか良かったので、今日録ったギターに加えてうっすら足してます。

ただ、現状録ったギターと打ち込みの
ドラムとベースで温度差を感じますね。
デモのギターに合わせてドラムとベースの音作りをしていたので、これから
ミックスでそれらの温度差を無くして
統一感を出す作業になっていきます。
ギターに凄い勢いがあるので、全体の
統一感を出すのが難しそうですが(笑)

最後に

いかがでしたでしょうか?
次回はミックスについての対談を
収録します!

かなり本格的な内容になるので、
楽しみにしていてください。

【追記】
続編、公開しました!↓↓
ボカロ曲をミックスするときに知っておくべきコツとは?楽曲制作のプロセスを全て公開します 4