Gerbera Music Agencyをつくってから半年が経ちました。

法人化してからひたすら走り続けてきましたが、良い区切りだと思うので思考の整理を兼ねて今思っていることを書いてみようと思います。

gerbera

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意識の変化

ミュージシャンのPRを代理するGMAは、端的にいうと「事務所・レーベルに所属しなくても活躍できる環境をつくる」ことを目指して設立されました。

下記は「エージェントが音楽業界に必要だ」と最初に感じたとき(2014年1月。まだ誰も代理していなかったころ)に書いたブログの引用です。

同じ危機感を共有してしかるべきはずの事務所やレコード会社の社員は、その危機感を本質的には共有できません。彼らは売上不振で減給されることはあっても、給料がなくなることはないから。

僕はここに問題があると思っています。

要はお金の流れ方に問題があると思っているのですが、
売上がまず会社に集中し、社員に支払われ、その後にアーティストにお金が支払われる、という構造だけでアーティストの生活が成立するのは難しいと思っているのです。

僕は現状の仕組みに加え、もう一つの収益構造を日本の音楽業界に確立したい。
まずアーティストに全ての収益が集中し、そこからスタッフやエンジニアに分配されるという収益構造です。

それが、アーティストがやりたい音楽を追求できるようになるために必要なものだと思っていますし、やりたい音楽を追求できるアーティストが増えることで、日本に良い音楽がもっとたくさん生まれるようになると信じています。

「収益構造を1つ増やし、ミュージシャンに活動の選択肢をつくる」という方向性は間違っていない気がしますが、いま読んでみるといくつか違和感のある文章です。当時はこんなことを考えていました。

2016年現在、ことさらに「事務所・レーベルに所属しなくても活躍できる」なんてことを掲げる必要はないんじゃないかと思っています。

なぜなら、ミュージシャンと危機感を共有して働いている事務所・レーベルの方が実際にはたくさんいたし、事務所・レーベルに所属しながらでも主体的に活動できているバンドがたくさん出てきているからです。

現在GMAで代理しているミュージシャンも全体の9割が事務所・レーベルと関わりをもった人たちです。

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実際には上記のような座組で代理することが多くなり、事務所・レーベルと役割分担するスタイルに可能性を感じています。

なので、そうした意識の変化を踏まえ、”会社の存在意義”みたいなものを考え直す時期に来ているのが現在のGMAです。

GMAの強みは?

こうしたチーム編成でミュージシャンをサポートする場合、やはり求められるのは「事務所・レーベルにはできないこと」です。

実際、事務所の方にもレーベルの方にも「自分たちにできないことをやって欲しい」とハッキリ言われますし、自分の実感としても「GMAにしかできないこと」を研ぎすませたほうがいいと思っています。
※GMAではニュースリリースも書きますし、ラジオ番組やフェスへの出演交渉もやっていますが、このあたりは事務所・レーベルの守備範囲内ですし、むしろ僕らでは到底できないようなブッキングを彼らは安々とやってのけます。

また、GMAのチームメンバーは音楽の仕事に携わりながらも本業は音楽以外のことをしている人が多く、僕自身もGMAの活動とは別にデジタルマーケティングの会社で編集者として活動しています。

これらを踏まえると、GMAが打ち出すべき強みは「音楽を音楽以外の専門スキルで支援できること」だろうなと思います。
※これは細分化すればいろいろあるんですが、括るとすればデジタルマーケティング/PRになるだろうと考えています。

これらを踏まえ、今後の方向性、たとえば代理するミュージシャンを増やすかどうか、増やすとすればどんなミュージシャンを代理するのか等を考えていこうと思います。

関わっているミュージシャンの関係上、表立って「これをやってます!」とは言えない状況になってきていますが、水面下では意外としっかり活動していますので、今後もGMAのことをよろしくお願いします。

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